長いこと商売をしていますと、代金の回収ができないことに遭遇します。
弊社のような基本的に掛売りが主だったりすると、売掛金の焦げ付きであるとか、受取手形の不渡りであるとか、そういうリスクはどうしてもあるのです。
お客様自身が元請けからお金をもらえなかったりして支払いが滞ってしまうというのは、多くはありませんがよくあることでもあります。
さて、代金が回収できないときにどう受け止めるかなんですが、
「あぁ、見る目がなかったなぁ、いい勉強になった。」
と諦めることにしてます。
もちろん法的なこととかできることはするのですが、だいたい回収できません。
例えば売掛金が500万円くらいあったら3万円くらい戻れば御の字なんだろうなと、
そのくらいの気持ですよ。
粗利には、そういう未回収リスクも見込んだ上で価格を設定しているわけで、その上で例えば前渡金を頂いていれば、その分価格応談いたしますし、手形より現金、翌月末払いより翌二十日払い、掛売りではなく現金支払であればさらに応談するなんてこともあるわけです。
安くするには安くするための理由があります。
金子商会は一種の商社で問屋ですから、金融機関的な機能もあるわけです。
「世の中の人は大抵きちんと支払いしてくれる。」と考えるのと同じくらい
「世の中にはお金を払わなくても平気な人がいる。」と考えています。
信じるのと同じくらい、人を信じないのです。
もちろん信じたいとは思うのですが、それと同じくらい信じないのです。
それにしても、今、世間を賑わせている夜逃げはひどいですな。
一番やってはいけない倒産ですよ。
商売人として許せません。
仕入先とか金融機関に支払いが出来ないっていうのは、まだわからなくもないんです。
さっきも言ったように、仕入先とか金融機関は未回収リスクも含んだ上で利益とか金利を設定していわけですから。
でも今回はお客様に先に払わせたり、商品を預かったりしていますし、
こういうことをする人間だと信頼性ゼロですから二度と商売出来ないと思うんですよ。
どういうつもりなんでしょう?
どっか変な街金とかに引っかかってぶっこまれたりしてるのでしょうか?
しかも4月からの採用内定者もいるらしいじゃないですか、
とんでもないですな。
なんというか自分も経営者として、そういうことにならないようにしっかりとやっていこうとあらためて気合を入れていきます。