いろいろな会社で営業マンにサブマネージャーがついていることが多い。
取引先に電話したりすると、そのマネージャーさんが、
「その件については担当の田中に確認してみます。」というようにいわれて
結局、営業マンの携帯に直接電話して話したほうが早かったりして、サブマネージャーをつけたもののあまり効率の向上につながっていないなぁなんてことはよくありそう。
権限委譲はどんな会社で難しいことなんだとお見ます。
つまり、なにかコトが起きたときの判断をどこまで部下に任せたらいいのか、そこがあやふやだったりするのだ。
これは権限委譲の定義がよくわからない、権限を委譲することについてその意味を実はよくわかってないから、判断もあやふやになってしまうのだ。
まずは辞書(小学館 デジタル大辞泉)で調べてみる。
権限
1 国家や公共団体が、法令の規定に基づいて職権を行うことのできる範囲。
2 代理人や法人の機関が、法律または契約に基づいてなしうる権能の範囲。
3 個人がその立場でもつ権利・権力の範囲。「君にはその権限はない」「権限を越える」
委譲
[名](スル)権利・権限などを他の人・機関に譲って任せること。「執行権を委譲する」
うーむ、これでわかるか?
自分はよくわからない
ので、もっと違う表現を考えてみた。
金子商会では「権限委譲」とは
「いままでやったことない仕事を作り出すことができる」ようになる。
というふうに思ってほしいということだ。
1年とか3年とか、もしかしたら10年20年、会社の中で、あるいは業務や社会活動を通じていろいろな経験を重ねてきて
「顧客の要求に答えるために」
今までやっていなかったこと、していなかったことにチャレンジしていいですよ。
君にはその権限がある!
ということができてるかどうかである。
つまり権限を委譲された人が、
お客様に「◯◯がほしいけどなんとかなりませんか?」と要求されたときに。
「それは、できませんね、当社では対応できません。」みたいな回答をしているときは、これは権限委譲は出来ていないということになります。
逆に
「なるほど、今までそういうことはしていませんでしたが、面白いですね、なんとかやってみましょう。」
と、判断し、実行し、そしてさらに良い成果につながっていけば、
それは権限委譲がうまく出来ているっていうことなんだろうな、と思います。
新しい価値を作り出す、それは商品であったりサービスであったり、いろいろなことだと思いますが、そういう新しい何かが現場から生まれてきて初めて「権限委譲がキッチリできてる」と言えるのではないでしょうか?
うちの会社はまだまだぜんぜん出来ていないので、もっと精進しないといけないですね。