商品コードを登録するときに2つのやり方があるとします。
(1)「FUTA-20A」という商品コードを設定しておいて、A社から仕入れた商品もB社からの仕入商品も同じ品番で運用するやり方。
(2)「FUTA-A-20A」はA社からの仕入、「FUTA-B-20A」はB社からの仕入商品。
「FUTA-A-20A」も「FUTA-B-20A」も見た目は同じで規格品なのでエンドユーザーにとっては見分けがつかないし、どちらでも差がない。
(1)単一の商品コード「FUTA-20A」を用いる場合
メリット
シンプルで管理しやすい: 商品コードが統一されるため、データ管理や検索が容易になる。
エンドユーザーへの分かりやすさ: 商品コードが一つなので、エンドユーザーにとっては混乱なく商品を認識できる。
在庫管理の効率化: 同じ商品コードの在庫を一括で管理できるため、在庫管理の効率化が期待できる。
デメリット
仕入先を区別できない: どの仕入先から仕入れた商品かが分からなくなるため、品質管理や価格交渉など、仕入先ごとの情報が必要な場合に不便が生じることがある。
履歴管理が難しい: 同じ商品コードの商品が複数回仕入れられている場合、どの仕入れがいつ行われたのかを特定するのが難しくなる。
(2)仕入先を区別する商品コード「FUTA-A-20A」「FUTA-B-20A」を用いる場合
メリット
仕入先を明確に区別できる: 商品コードから仕入先がすぐに分かるため、品質管理や価格交渉などの際に役立つ。
履歴管理が容易: 仕入先ごとの履歴を細かく管理することが可能。
トラブル発生時の対応: 特定の仕入先からの商品に問題が発生した場合、迅速に対応することができる。
デメリット
商品コードが複雑になる: 商品コードが長くなり、管理が煩雑になる可能性がある。
エンドユーザーが混乱する可能性: 商品コードが複数あることで、エンドユーザーが混乱してしまう可能性がある。
どちらを選ぶべきか?
どちらの方法を選ぶかは、以下の点を考慮して決定する必要がある。
仕入先ごとの管理の必要性: 品質管理、価格交渉、履歴管理など、仕入先ごとの情報が必要な場合は、(2)の方法が適している。
在庫管理の複雑さ: 複数の仕入先から同じ商品を仕入れている場合、(2)の方法では在庫管理が複雑になる可能性がいる。
エンドユーザーへの分かりやすさ: エンドユーザーが商品コードを意識する必要がない場合は、(1)の方法が適しています。
その他考慮すべき点
将来的な拡張性: 今後、他の仕入先から同じ商品を仕入れる可能性がある場合は、(2)の方法のように仕入先を区別できる商品コードを設定しておく方が柔軟に対応できます。
システムとの連携: 現在のシステムがどちらの方式に対応しているかを確認する必要があります。
まとめ
業務規模が小さい場合や取り扱い商品が少ない場合は(1)のパターンでも運用はできるけれども、将来性や今後の展開、拡張性を考えた場合は(2)の運用方式をしたほうがよい。