Googleが設立されたのが1998年。
その頃に生まれた子どもが2024年現在26歳になってるということです。
で、1998年頃に中学・高校生だった世代、つまり、そのころ13~18歳だった人たちが、社会に出て、それなりの中堅どころになる時代が、40代前半になってます。
それなりに責任のある立場になってはいるものの、多くの大企業ではまだまだ上の世代から押さえつけれれていると言うか、経営に口を出せる立場ではなかったりするのではないでしょうか。
その世代が、上に立つのがあと10年か20年後くらいになるので、2035年までの労働環境や就業観と2050年のものでは大きく変化するのかもしれない。
入社したときに電卓やそろばんを使っていた世代と、コンピューターを普通に使っている人だと仕事の仕方が違う。
社会的には、会社につとめるというか、どういう業務で付加価値を生み出すのが本質的な「労働生産性」につながるのか変わってくるのかもしれない。
労働生産性を上げたり付加価値を生み出すのに、学んだことが果たして役にたつものなのか。そういうことを考えたりする必要もあるのではないだろうかと思ったり。
二極化する価格
- 情報の非対称性による付加価値
無料サービス:
ユーザー獲得: 大量のユーザーを集め、ネットワーク効果を生み出す。
データ収集: ユーザーの行動データを収集し、新たなサービス開発や広告に活用する。
プラットフォーム構築: 将来的に有料サービスへの誘導や、周辺サービスとの連携を図る基盤を作る。
有料サービス:
高品質なサービス: より高度な機能、カスタマイズ、サポートを提供することで、無料サービスでは得られない満足感を提供する。
限定性: 一般には公開されない情報やコンテンツを提供することで、希少価値を高める。
コミュニティ: 同じ価値観を持つユーザー同士が交流できる場を提供し、帰属意識を高める。
- 顧客体験の多様化による付加価値
無料サービス:
手軽さ: 気軽に試せるため、新規顧客の獲得に繋がる。
便利さ: 日常生活に溶け込むような、身近なサービスを提供する。
有料サービス:
特別感: 特別な体験や特典を提供することで、顧客の満足度を高める。
ブランドイメージ: 高品質なサービスを提供することで、ブランドイメージを向上させる。
- 顧客セグメンテーションによる付加価値
無料サービス:
幅広い層へのアプローチ: 広く浅く顧客にアプローチし、潜在顧客の発掘に繋げる。
有料サービス:
特定の層への特化:
特定のニーズを持つ顧客に対して、きめ細やかなサービスを提供する。
二極化が生み出すメリット
顧客基盤の拡大:
幅広い層の顧客を獲得できる。
収益源の多様化:
無料サービスと有料サービスで異なる収益源を確保できる。
競合との差別化:
ユニークな価値を提供することで、競合との差別化を図ることができる。
生産財市場における二極化価格設定
生産財市場においても、消費財市場と同様に二極化価格設定が見られるケースは多くあります。しかし、その背景や付加価値の源泉は、消費財とは異なる側面も存在します。
生産財市場における二極化価格設定の背景
カスタマイズの必要性:
生産財は、顧客の特定のニーズに合わせてカスタマイズされることが多く、その複雑さや特異性によって価格が大きく変動します。
技術革新:
新しい技術や素材の導入によって、生産性が向上し、価格が低下する一方で、高度な技術力やノウハウが必要な製品は高価格となる傾向があります。
サプライチェーンの複雑さ:
多数の部品や素材からなる製品の場合、サプライチェーンの安定性やリスク管理が価格に大きく影響します。
顧客の購買決定プロセス:
生産財は、技術的な評価やコストパフォーマンスの比較など、複数の要素を考慮して購入されるため、価格だけでなく、品質、納期、サポート体制なども重要な要素となります。
生産財における付加価値の源泉
高品質・高性能:
顧客の生産性を向上させ、製品の品質を高めるための高品質・高性能な製品は、高価格でも需要があります。
納期厳守:
生産ラインの停止を最小限に抑えるため、納期厳守は不可欠であり、そのための体制構築にはコストがかかります。
カスタマイズ能力: 顧客のニーズに合わせたカスタマイズ能力は、競争優位性を生み出す重要な要素です。
技術サポート:
複雑な製品の導入や運用を支援するための技術サポートは、顧客満足度を高め、リピートに繋がります。
サプライチェーンの安定性:
供給が安定していることは、顧客にとって大きな安心感を与えるため、高価格でも選ばれることがあります。
生産財市場における二極化価格設定の事例
機械工具:
低価格な汎用工具と、高精度・高機能な専用工具
産業用ロボット:
低価格な汎用ロボットと、高度なプログラミングが可能な高性能ロボット
生産管理システム:
シンプルな機能のシステムと、高度なシミュレーションやAIを搭載したシステム
生産財市場における二極化価格設定の課題
価格透明性の低さ:
カスタマイズや技術的な要素が複雑に絡み合うため、価格比較が難しく、顧客にとっての意思決定の障壁となることがあります。
中小企業の参入障壁:
高度な技術や設備投資が必要なため、中小企業の参入が難しく、市場が寡占化しやすいという側面もあります。
まとめ
生産財市場における二極化価格設定は、消費財市場と同様、顧客の多様なニーズに応えるための戦略として活用されています。しかし、生産財は、製品の複雑さや技術的な要素が強く、価格決定に影響を与える要因も多岐にわたります。
企業は、自社の強みを活かし、顧客のニーズを的確に捉えることで、二極化価格設定を効果的に活用し、競争優位性を確立することができます。